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zoom RSS ●読書記録● 「追憶のかけら」 貫井徳郎

<<   作成日時 : 2009/02/24 20:49   >>

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文庫本なのに、厚さ2センチはあろうかとう、分厚い本です。
そのうち1/3〜1/2程度が、謎の自殺を遂げた作家の遺書に
費やされています。

あまりに分厚いので、ほんの一瞬積読チームの仲間入りを
していましたが、幸運にも発掘され日の目を浴びました(^_^;)

主人公は国文学を専門とする大学講師ですが、お酒を飲んで
人から誘われついつい風俗に行ってしまったことに奥さんが
腹を立て娘を連れて実家に里帰りされてしまい、運悪く別居中に
奥さんが交通事故で死んでしまうという、めったにない運の悪い
人です。

奥さんのお父さん、つまり舅になるのは同じ大学同じ専門の
有名教授。実家にいる時に奥さんが亡くなったため、愛娘は
実家にいるまま返してもらえず。

そんなところに、あまり作品を残さずこの世を去った近代作家の
遺書が持ち込まれ、その遺書に書かれた謎を解くことで舅に
認められようと躍起になってがんばるのですが…


正直、「貫井徳郎だ〜!」と思って買ってしまったので、パラっと
めくってみて前半半分くらいを占める旧かな遣いと旧体字に
最初は眩暈がしそうになりました。

ところが読んでいるとだんだんそのあたりが気にならなくなって
くるから不思議です。

そして、自殺した作家と彼の人生を追いかける主人公が
同じように罠にはめられていく様子が面白い。

遺書を残して死んだ作家の謎x主人公に起きる不可解な
出来事の2重のストーリーを堪能できます。


ストーリーのかなりの部分を遺書が占める、というのは、私の
記憶の限りでは夏目漱石の「こころ」に似てますね。

夏休みの課題図書か何かで無理やり読まされたのですが、
あれは面白かった。「坊ちゃん」以来初めて読んだ漱石でしたが、
その後現国の教科書にも部分掲載され授業で取り上げられて
いろいろ難しいこと(たとえば、この小説を貫くテーマは”厭世的”
とか)を習ったりしたものの、そんなことはどうでもよく、単純に
面白い話だったと思ったことをよく覚えてます。


波に乗り出すと、最後まで一気読みです。
あの、圧倒的な分厚さはもはや気になりません。

ミステリーといえばミステリーですが、ある意味ラブストーリー
だったりする部分もあるかと。

読み進んでいくうち、主人公が若干簡単に人のいうことを真に
受け過ぎなことなど気になるのですが、その点については
作中でも他人から指摘されていて、そういう人物設定になって
いてそれが最後には活かされる(? というのだろうか)ので
ま、いいかってところです。

一番納得いかないのは、罠にはめた人の動機ですね。
そんなことで…って、やっぱり今でも思ってしまいます。

でも、結末は救いのあるもので、この厚みをクリアした読みがいも
感じられます。連ドラにしたら面白いんじゃないかと思います。


ところで、これを読んでいてもやはり脳内で勝手にキャスティングを
してしまう私なのですが、一人だけ読みながらVisualが確定して
しまった登場人物がいました。それは…竹頼剛造。この人は
私の頭の中では安岡力也以外の何物でもなくなってしまいました(^_^;) 
            
http://talent.yahoo.co.jp/talent/40/m93-3375.html?frtlnt=dir


★おまけ★
文芸春秋社サイト 「追憶のかけら」
http://www.bunshun.co.jp/book_db/7/68/20/9784167682026.shtml

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◎◎「追憶のかけら」 貫井徳郎 実業之日本車 1890円 2004/7
 傑作である。それも大傑作である。なぜ本書『追憶のかけら』が昨年2004年、もっと取り沙汰されて、ランキングなどの話題にならなかったのか不思議でならない。多分、評者が本書を昨年中に読んでいて、このミスなどのランキングに推すとしたら、間違いなく本書である。それだけ凄い傑作なのである。久しぶりに本物の小説を読んだという気にさせてくれる逸品であり、多分ミステリー&サスペンス&エンタメファンをも納得させてくれる匠の物語だと思う。 ...続きを見る
「本のことども」by聖月
2009/02/25 09:24

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