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zoom RSS ○読書記録○ 「ジーン・ワルツ」 海堂尊

<<   作成日時 : 2008/10/25 23:40   >>

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おぉ、ついに舞台が桜宮市を離れてしまった…と思ったら。
主人公は東城医大出身で、今は東大をモデルにしていると思われる
帝華大の助教である産婦人科医、曽根崎理恵が主人公ということで
わずかながらつながりが残ってました。

ナイチンゲールに出ていた小児科の先生は確か同級生?とかそんな
設定だったかと思います。

理恵は不妊治療・体外受精が専門で、院長先生の事情により閉鎖が
決まっているマリア・クリニックという産科医に週1で診療に行き、
最後の妊婦さん5人を担当してます。

なぜ閉鎖が決まっているのかといえば、院長先生自身が末期の
がんに侵されていることに加え、やはり産科医の道を選び北の地で
開業している一人息子が妊婦の死亡事故で逮捕されてしまったこと、
そしてその影響でこれまで協力していた帝華大が同クリニックからの
医師派遣撤退を決めたからです。

う〜ん、内容もさることながら、海堂さんが書きたかったのはこの背景
部分ですね、きっと。

息子の話というのはおそらく、この、新潮社のサイトの書評にも書か
れている福島県の話だと思います。

http://www.shinchosha.co.jp/shinkan/nami/shoseki/306571.html

昨今の気持ち悪い流れで、マスコミが一つたたき始めると一斉に
雪崩をうつようにみんなが同じことを騒ぎ出す風潮があるのですが、
これもその範疇にはいるような気がします。

医療の世界というのはなかなか素人にはわかりにくい部分なので
万が一病院側のミスで患者が不利益を被ることがあっても、疑念は
あっても決定的なモノをつかみにくい。それをいいことに病院側に
騙されていることもおそらくはあったと思うけど、その”医療ミス”と
いうことに対して過剰反応した結果が、産科激減の減少なんだと
思います。

精一杯やった結果命を救えなくて、そのことで逮捕されてしまうので
あれば、もう怖くて産科医なんか続けられない、と思うのも無理は
ないし、そうやって産科医が減っていくほど、残ってがんばっている
人たちへの負担がさらに大きくなっていくデフレスパイラル。

なんか情報化社会と言いながら、情報が溢れすぎてその取捨選択を
する能力がどんどん衰えてきている気がする。情報スピードも早すぎる
のでしょう。


話がそれまくりましたが、このジーンワルツ。

考えさせられる部分もありましたが、最後が未来ある感じの終わり
方でよかったです。女性と男性とは感じ方が違うかもしれませんが。

清川先生のチャラいキャラもいいな〜。

でも、55歳の妊婦さんはちょっと想像したくないです(^_^;)
着る物に困るだろうな〜妊婦服って最近スタイリッシュなものも
ずいぶん出てるけど基本ファンシーだし。どっちにしても55歳で着る
のは抵抗があるだろうな〜…ってそこじゃないだろう


●おまけ●

新潮社サイトの「立ち読み」というコーナーで、海堂さんと東えりかさん
という書評家の方の対談が読めます。まったく関係ありませんが、
この東さんという方は北方謙三さんの秘書を20年務められたのだ
どうです。北方さんといえば、斎藤由香さんのエッセイに出てきた、
マカをお気に入りのハードボイルド作家さんと思われる…(^_^;)
と勝手に連想が広がっていきました。

http://www.shinchosha.co.jp/nami/tachiyomi/20080327_01.html


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コメント(5件)

内 容 ニックネーム/日時
はじめまして。
プロフ拝見しました。神奈川ご出身だったのですね。山手のドルフィン1度だけ連れて行ってもらったことがあります。懐かしいです。
福島事件はお医者さんが控訴されないことになったんですよね?
海堂さんが訴えていることが少しずつ現場の仕事を楽にしてくれるといいのですが。
「ジーン・ワルツ」は生命倫理に迫っているので、読者が自分だったらどうするか、けっこう考えさせられると思います。私はりえ先生が55歳妊婦にしたことはちょっとダメかも。着る物は、和服でなんとかできるんじゃないかと思うのですが、そのほかで。
海堂さんの本は読みやすいので、他のもまた読んでみようと思います。
maya
2008/10/26 00:43
はじめまして。
ハンドル・ネームからユーミンの「海を見ていた午後」を思い出しました(古いっ)。残念ながら、行ったことはありません…。

曾根崎理恵の口を借りて行う痛烈な厚生労働省批判や大学病院の体質に、海堂さんのほとばしる思いが伝わってくるみたいでした。

せっかくTBしていただきましたが、ウエブリブログからFC2ブログへは、FC2ブログの身勝手な判断により、TBが反映されません。通常、内部コメントのみで済ませますが、お近づきにTBさせていただきますね。
藍色
2008/10/26 01:23
産婦人科問題…
最近も東京で「たらいまわし」事件がありました。それに対して、都と国の責任のなすりつけあい。
なんか、全部壊れてますねぇ。
仕組みを整備するだけじゃなく、なぜ「医学」をめざすのか、という教育をしっかりして欲しいものです。
じゅずじ
2008/10/26 10:01
私も東京での「たらいまわし」事件のニュースを見て、この本を思い出していました。
本当におかしな話です。
なな
2008/10/26 21:36
みなさま、コメントありがとうございました<(_ _)>

>mayaさん

そうなんです。
♪山手のドルフィンは〜近所のレストラン〜♪って友達が作った(?)ので、勝手にテーマソングにしてます(^_^;)

>藍色さま

上に書いたように、ご想像の通りです(^_^;)
本当にお役人にはもう少し頭だけではなく手や足や、体全体を使って今起こっていることを把握してもらいたい、と思います。

>じゅずじさま
>ななさま

大臣の桝添さんの言動がよい例ですよね。
石原新太郎の発言に思わずうなづいてしまった私がおりましたです…。でも、じゃあなんでシステムがちゃんと機能してないんだっていう、別の問題もあるわけですけど。
山手のドルフィン
2008/10/26 23:21

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